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映画【海辺の映画館 キネマの玉手箱】あらすじキャスト見どころ!戦争と映画の歴史を描いた日本映画界の巨匠の集大成作品

大林宣彦監督が故郷尾道で撮影した「海辺の映画館 キネマの玉手箱」が公開となります。

大林宣彦監督の遺作でのあり、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦が主役の3人を演じました。

あらすじ、キャストなど作品情報をはじめ、見どころ紹介記事です。ネタバレはありません!

映画【海辺の映画館 キネマの玉手箱】作品概要

(C)2020「海辺の映画館 キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

公開日(日本):未定

上映時間:179分

監督:大林宣彦

脚本:大林宣彦、内藤忠司、小中和哉

制作協力:大林恭子

作品概要

名匠と呼ばれる大林宣彦監督が約20年ぶりに故郷である尾道で撮影に挑んだ作品です。

無声映画、トーキー、アクションやミュージカルなどの多くの映画表現技法を用い、戦争の歴史を語るドラマ映画に仕上がりました。

厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦が主演を務めるほか、成海璃子や常盤貴子、武田鉄矢や稲垣吾郎など個性豊かな俳優が名を連ねています。

予告動画

映画【海辺の映画館 キネマの玉手箱】あらすじ(ネタバレなし)

(C)2020「海辺の映画館 キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

尾道の海辺に存在する、唯一の映画館である「瀬戸内キネマ」が閉館を迎えることとなった。

最終日、嵐の夜となった日のプログラムは「日本の戦争映画大特集」のオールナイト上映。

上映が始めると突然劇場を稲妻の閃光が襲い、映画を観ていたはずの青年の毬男、鳳介、茂はスクリーンの世界にタイムスリップしてしまう。

3人がそこで体験したのは江戸時代、乱世の幕末、戊辰戦争、日中戦争、太平洋戦争など・・・次第に3人は自分たちが上映中の「戦争」の世界を旅していることに気づく。

また、戦争の歴史の変遷に伴い、映画の技術も白黒のサイレントからトーキー、総天然色へと変化していくのであった。

3人は映画の中で出会った希子、一美、和子という無垢な女性たちが戦争の犠牲になっていく姿を目の当たりにする。

3人にとって映画は「嘘の世界」であるが、彼女たちにとってそれは「現実の世界」であり、やがて3人も「戦争」がリアルなものとして迫りくる。

そして舞台は原爆投下前の広島へと移り変わり、そこで看板女優の園井が率いる移動劇団の「桜隊」に3人は出会う。

3人は「桜隊」を救うために運命を変えることを決意する。

映画【海辺の映画館 キネマの玉手箱】作品解説

(C)2020「海辺の映画館 キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

この映画を撮影したのは名匠大林宣彦です。

彼はこの作品の舞台である広島の尾道出身であり、なんと6歳のときに35mmフィルムに手書きしてアニメーションを作成していたといいます。

大学に在籍していた頃から自主制作映画の先駆者としてその名を知られており、中でもベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞を受賞1963年の「喰べた人」や1967年の「EMOTION 伝説の午後 いつか見たドラキュラ」が話題を呼びました。

その後一度はCMディレクターの道を進みますが、1977年に「HOUSE ハウス」で商業映画デビューし、ルーリボン新人賞を受賞しています。

故郷である尾道を舞台にした作品を残しており、特に1982年の「転校生」、1983年「時をかける少女」、1985年「さびしんぼう」は尾道3部作として広く知られています。

その人気はとても高く、1984年にはロケ地巡り目的で、20万人以上の若い観光客が訪れたといわれています。

本作も監督が20年ぶりに故郷・尾道で撮影したものとしてファンの間では期待が高く寄せられていた作品でありました。

当初の公開日は2020年4月10日でありましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて延期、そして奇しくもその公開予定日であったその日に監督は肺がんのためお亡くなりになり、本作品は監督の遺作となっています。

キャスト紹介

キャスト

厚木拓郎(馬場毬男)

細山田隆人(鳥凰人)

細田義彦(団茂)

吉田玲(希子)

成海璃子(斎藤一美)

山崎紘菜(芳山和子)

常盤貴子(橘百合子)

解説

馬場毬男を演じるのは厚木拓郎です。

演劇系コントユニット「コヒツジズ」に所属しており、舞台を中心に活躍している俳優のようです。

大林宣彦監督の作品の常連であり、1999年の「あの、夏の日 とんでろ じいちゃん」や2007年「転校生-さよなら あなた-」、2008年の「その日の前に」などに出演しています。

彼が演じる馬場毬男は大林宣彦監督自身を投影したキャラクター名であると言います。

鳥凰人を演じるのは細山田隆人です。

1989年に映画「ウォータームーン」に4歳の時に出演、後に日本大学藝術学部卒業しています。

2000年、「ボクの、おじさん」にて映画初主演を務め、2002年には映画「Go」で第23回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞しています。

彼も大林宣彦監督作品によく出演しており、出演作に2002年「なごり雪」や2004年「理由」、2007年「転校生-さよなら あなた-」などがあります。

団茂は細田善彦が演じました。

デビューは2004年のNTT東日本「キャラクターDENPO」のCMに出演したことです。

2007年、話題となったドラマ「ライフ」にて出演した悪人役で注目されました。

その後も大河ドラマ「花燃ゆ」や「真田丸」、人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」や「3年A組-今から皆さんは、人質です-」などに出演しています。

見どころ紹介&こんな人におすすめ

(C)2020「海辺の映画館 キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

この作品は、大林宣彦監督の集大成ともいえる作品に仕上がっており、まさにそこが見どころであると言えます。

長い間数々の種類の日本映画を手掛けており、まさに日本映画界を引導してきたともいえる大林宣彦監督の3時間を超える本大作は彼の世界観に溢れており、集大成でありながら原点回帰としての意味合いも強いとの声もあがっています。

彼の作品の根底には「反戦」の想いがあることが多く、本作も日本の歴史における戦争を辿りながら物語を紡ぎ、と同時に監督自身の歴史である映画表現の移り変わりについても描かれています。

この映画は数多くの戦争を乗り越えてきた、日本に住む多くの方に観ていただきたい作品であり、監督が捉える「反戦」への想い、監督と共にあった日本映画界の歴史などが強くイメージづけられる作品になっていることでしょう。

まとめ

以上が「海辺の映画館 キネマの玉手箱」のあらすじと見どころになります。

約3時間の大作であり、公開日も未定ではありますが、公開日を待ち、観に行く価値のある映画であることは間違いありません。

大林宣彦監督作品は名作ばかりなので、他作品もぜひこの機会にチェックすることもお勧めです。