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映画【ある画家の数奇な運命】あらすじキャスト見どころ!ドイツの闇と芸術の光を描いたドラマ作品

現代美術界の巨匠をモデルとして描いた映画「ある画家の数奇な運命」が2020年10月2日に公開となります。

長編監督デビュー作でアカデミー外国語映画賞を受賞した期待の監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクがメガホンを取っています。

あらすじ、キャストなど作品情報をはじめ、見どころ紹介記事です。ネタバレはありません!

映画【ある画家の数奇な運命】作品概要

(C)2018 PERGAMON FILM GMBH & CO. KG / WIEDEMANN & BERG FILM GMBH & CO. KG

公開日(日本):2020年10月2日

上映時間:189分

原題:Werk ohne Autor

監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

制作:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク、ヤン・モイト、クイリン・ベルク、マックス・ビーデマン

作品概要

長編監督デビュー作である「善き人のためのソナタ」でアカデミー外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が手掛けた映画です。

ゲルハルト・リヒターをモデルにドイツにおける「歴史の闇」と「芸術の光」を描いています。

主演はトム・シリングが務め、セバスチャン・コッホやパウラ・ベーアらが共演しています。

予告動画

映画【ある画家の数奇な運命】あらすじ(ネタバレなし)

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時代はナチス政権下のドイツ。

クルト少年は叔母から受けた影響により、芸術に親しむ日々を送っていた。

しかし、叔母は精神のバランスに異常をきたしたために強制入院、あげく安楽死政策により命を奪われてしまう。

終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会ったエリーという女性に恋をする。

しかし元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死に追いやった張本人であったのだが、誰もその残酷な運命に気づかないまま2人は結婚する。

やがて、東のアート界に疑問を持ち始めたクルトはベルリンの壁が築かれる直前にエリーと西ドイツへと逃亡、そこで創作に没頭する。

美術学校の教授からは作品を全否定され、苦しみながらも「真実はすべて美しい」という叔母の言葉を信じて創作に打ち込むクルトはついに自分だけの表現方法を発見、新作を完成させるに至る。

それは、罪深い過去を隠し続けていた養父を震え上がらせる作品でもあった。

映画【ある画家の数奇な運命】作品解説

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この映画は、2018年のドイツ製作の人間の半生を描いたドラマ映画です。

現代美術界の巨匠とも呼ばれ、オークションに出品すれば数十億の価格がつくことで知られるゲルハルト・リヒターがモデルとなっています。

この映画を制作するにあたり、監督がリヒターに申し込んだところ1か月の取材が許可されたようですが「人物の名前を変えること」「何が事実か事実でない、互いに絶対に明かさないこと」という条件が提示されたようです。

そのようなミステリアスな条件のもと作られた本作は、鑑賞する側のイマジネーションを膨らませるような1作として完成しています。

また、本作の監督を務めたフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクは2006年に長編映画として初監督した「善き人のためのソナタ」でアカデミー外国語映画賞、ヨーロッパ映画賞3部門、ドイツ映画賞7部門などを受賞した期待の新鋭監督です。

続く監督2作品目である2010年の「ツーリスト」ではゴールデングローブ賞3部門へノミネートされ、本作も第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門へ出品、第91回アカデミー賞で外国語映画賞と撮影賞にノミネートされています。

キャスト紹介

キャスト

トム・シリング(クルム・バーナート)

セバスチャン・コッホ(カール・ゼーバント)

パウラ・ベーア(エリー・ゼ―バンド)

解説

主演はトム・シリングが務めています。

12歳の時に名門劇団のベルリーナー・アンサンブルの舞台に抜擢されてから4年間、舞台を中心に活躍します。

2000年に「クレイジー」で注目されバイエルン映画賞新人賞を受賞、その後2006年「素粒子」や2009年「我が闘争 若き日のアドルフ・ヒトラー」などに出演します。

2012年に「コーヒーをめぐる冒険」でバイエルン映画賞とドイツ映画賞を受賞するなど世界的に注目され、続く2014年の「ピエロがお前を嘲笑う」のヒットでドイツ映画界をけん引する俳優として注目されています。

カール・ゼーバントはセバスチャン・コッホが演じました。

同監督作の「善き人のためのソナタ」で多くの映画賞にノミネートされたことで世界的に有名になりました。

同作品でイタリア・ゴールデングローブ賞最優秀ヨーロッパ人俳優賞などを受賞し、ドイツ人俳優として世界的に最も成功を収めた人物とも言われています。

その後2012年「ダイ・ハード/ラスト・デイ」や2015年の「ブリッジ・オブ・スパイ」、「リリーのすべて」などの映画に出演しています。

見どころ紹介&こんな人におすすめ

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この映画の見どころは、戦争そしてベルリンという激動の時代において、芸術として自らの表現を追い求めた芸術家の姿です。

戦争というどちらかというと芸術が冷遇されてしまう時代においてなお自分の生き方を貫く彼がたどり着いた表現とはどういったものだったのでしょうか。

また、背景として描かれている「戦闘」「ベルリン」などの大きな歴史の流れも見逃してはいけないポイントです。

この映画は、史実に基づいた物語が好きな方、絵画などの芸術が好きな方にお勧めしたい1作です。

まとめ

以上が「ある画家の数奇な運命」です。

数々の映画祭で注目され、有名な映画人からも「これまで見た中で最高の映画である」と評価されている本作、3時間超えの大作ですが見る価値のある映画と言えます。

モデルとなったゲルハルト・リヒター展も行われているみたいなので、近くの方はこちらも足を運んでみるのも面白いかもしれません。